最近、あおむしを育て始めた。
エサはカラタチの葉っぱ。カラダの色が青ではない小さな赤ん坊(若齢幼虫)の時には葉っぱの上に乗っているだけなのに、ちょっと育って、カラダの色が黄緑のいわゆる『青虫』になると、食べるは食べるは・・・
まるで、エリック・カール作の『はらぺこあおむし』(偕成社)、の『あおむし』そっくりです。
ムシャムシャと音がしそうだけど、よく聞いてみると、『カリカリ』と食べている。
![]() なんとも食用旺盛で、カラタチの枝についている葉っぱが見る見るなくなって、枝だけの丸坊主状態。世話をするこちらは、新しい葉っぱを採ってきては、虫かごに入れる毎日。結構、ウンチもたくさんするので、虫かごの掃除も大変。
数日間、食べ続けて、やがて、虫かごの上の方(蓋の裏)へと移動していき、ここだと言う場所を見つけると、自分の体を支えるための糸を出して(糸かけして)、じっと動かなくなる。
そう、サナギになるのです。
![]() サナギになってしまうと、当たり前だけど、エサも食べなければウンチもしない。なんかちょっと寂しい気分。それも、1週間以上、外見はなんの変化もないので、ちょっとつまらない。
と、サナギの中の透けて見えるカラダの色に変化が現れ、翌日の朝、サナギからチョウへの変身が始まる。
いつ出てくるのかと、じっと見ていても、なかなか出てこない。
まだか?まだか?と待っていても、やっぱり出てこない。
なら、まだ時間がありそうと、ちょっと目を離すといつの間にかチョウになっている、なんて事を数回繰り返して、いつもガッカリ。
今回は見逃すまいと、虫かごをリビングのテーブルの上において、じっと、観察。
そのうちに、なにやら、カリッと、音がしたような、しないような。でも外見は変化が無い様子。なんだ、まだかぁ、と思っている。
と、一瞬の出来事!
ものすごい速さで、スルスルっとサナギの頭の方から飛び出して来る物体。
ドキッとするが、確かにチョウです。まだ、羽が縮みあがっているけど。
![]() その場でしばらくじっとしたまま。徐々に羽を動かし、だんだんと羽が広がっていく。
うわ〜、きれいなアゲハ蝶の誕生です。
![]() ![]() ↑こちらは、別のサナギから生まれたアゲハ蝶。結構、似た模様でちょっと見ただけでは、見分けがつかないねぇ。隣にある抜け出たサナギの殻が大胆に割れている。
あおむしからサナギを経てアゲハ蝶になるまで、約1ヶ月弱。育ってくれて、ありがとう、って言いたくなるような瞬間でした。
虫かごから出してあげると、あっと言う間に飛び立って、どこかに行ってしまって、最後はあっけないお別れ。またねぇ。
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